Hans J Wegner / H55

2019.02.22

1955年に開催されたSweden / ヘルシンボリ国際博覧会

『H55』

出品されたプロトタイプ3点が明らかになりました。

その1.

今回買い付けた画像1のDining Chair / FRITZ HANSEN 社製
Dining Chair 8脚がテストサンプルとして製造されたと言われています。
後に改良が行われて2014年にCH88として生産されました。

(Hans J. Wegner 邸/4脚、デンマーク個人所有/2脚、当店/2脚)

Finn Juhlなら1944 年: NV44の12脚製造、
Arne Jacobsenなら1958年 SAS Hotel 用 Drop Chairと言ったところでしょう。

画像1

画像2のSofa Table は Andr Tuck社で製造されました。
現在、1台のみ存在が確認されています。

画像2
*Danish Modern Museum 資料提供 https://www.danishmodernmuseum.com/

画像2に掲載されたEasy Chair GE-215 / GETAMA社が製造しました。
このモデルは1960’sに製品化された際にはシルバーフレームになったと思われます。
初期はブッラクスチールである事が、画像2から分かります。

画像3

この3タイプに共通したデザインは金属フレームを使う事、更にオーク材で脚先にブーツを
履かせた共通デザインであった事が分かります。

所有している画像3 GE215は1960年代頃にHans J. Wegnerの元で働いていた方から、
8年前に譲って頂きました。

先週、画像2のSofa Tableを所有している方から、直接連絡があったことなども含め、
今回の買い付けで画像1を入手した事は、神様(Wegner)の計らいだったのか….

いつか、H55で出品した3作品を纏めて展示する事が出来たら…