Axel Salto / Bowl / 1944

2020.02.15

Axel Salto

毎回、買い付けの度にAxel Saltoの陶器を探すのですが、
最近は1回の買い付けで20個〜30個位のSaltoの陶器を見る機会があります。
美術館で展示など含めれると数百点はこれまで見てきました。

また当時の書物も集めており、知識が増えていくと沢山製作されよく見かける作品は
あまり興味が無くなってきてしまいます…

昨年、国の研究機関と共同で大掛かりなSalto陶器の限定図録を製作した方とお話しする機会があり
その際にいくつか気になっていた噂や個人的な質問をしました

Q : 高台(内)に青い文字でSALTOと明記されているのは、本人作陶の作品ですか?
A:それは違います。器の色でサインが見難い時に青色でサインしました。

Q:どの様にして柄を付けたのですか?
A  : 最初に平たくした粘土に柄を付け持ち上げて形成など、色々とやり方があった。

Q : SALTO本人が特に苦労した事は?
A : 釉薬の黄色を出すのに特に苦労した。

他にも沢山勉強させてもらいました

締めに

有識者:『自分が良いと思った作品を買いなさい』

私:『ありがとうございました』

心に響いた一言でした

そんなこんなで、いい作品に巡り会えず1年が過ぎ、今回の買い付けで妻と二人で

『ビビッと』きたこの作品

初めて見た釉薬の色と、この景色

1944年 作品 No.20718

サイズも大きく存在感も素晴らしい

Φ / 156mm H / 80mm

実物写真はありませんが図録に掲載されておりました

大量の古い本でも調べたが同じ作品、同じ釉薬は出てこなかった

版画で柄の近い作品を製作したようです

久々に良い作品に出会えたなと